★人間の染色体は殆どの場合46本だ。
染色体は遺伝を構成する単位、あるいはどんな人間に
なるかといった青写真といってもいいだろう。染色体は、母と父から半分ずつもらう。母親の23番目の染色体が、
Xで、父親もXだったらXX、つまり女の子になる。
父親の23番目の染色体がYであれば、XYで男の子が生まれる。
人体や脳はすべて女が出発点になっている。だから男にも乳首や乳腺という特徴が残っている。
★受精してから6~8週間の胎児は性別がはっきりしえおらず、性器は男女どちらにも、
発達する可能性がある。社会科学のパイオニアであるドイツのギュンター・デルナー博士は、受精後6~8週間で、
性的なアイデンティティーが決まるという説を最初に提唱した人物だ。
XY染色体をもつ胎児は、テストステロンを
はじめとする男性ホルモンを大量に分泌する。精巣が形成され、男らしい特徴や行動が出るように脳が配線されていく。
こうして遠くまでよく見える目や空間能力など、物を投げたり、狩りをしたり、獲物を追いかけるのに適した体になるのだ。
場合によりホルモンが不足して本当はホルモンが4欲しい所なのに3しかない事がある。そのうち1は性器に使われるが、
脳には2しか行かないため、足りない分は女の脳のままだ。この場合、女らしい思考パターンや能力を備えった男の子が生まれる。
男性ホルモンが2しかなければ脳には1しか行かないから肉体は男でも、脳の構造や思考は殆ど女という人間になる。
思春期を迎える頃には、その子はホモセクシャルになるだろう。
★胎児の染色体がXXの場合、男性ホルモンが分泌されなければ女性性器が発達する。
脳も女性ホルモンに応じて形成され、言葉や身振りによるメッセージを理解したり、家を守ろうとする能力を身に付ける。
こうして生まれた赤ん坊は身も心も女の子そのものだ。しかし胎児期に何らかの事故で男性ホルモンを大量に浴びてしまうと、
男っぽい脳の女の子になる事がある。
肉体上は男でも、大なり小なり女っぽい脳を持っている人は全体の15~20%
存在すると考えられ、その多くはゲイになる。
★性別を変える実験★
★脳の性別をホルモンでコントロールする。つまりタイミングよくホルモンを注射するだけで、
胎児のセクシャリティーを変えられる。
科学者達は皆知っているが、あえて議論の場には、
持ち出さなかっただけだ。
もちろん、このような実験は、論理的、人道的に大いに問題がある。